駅改札から本館への連絡通路でもある3〜4階は2層の吹き抜け空間とし、曲線や揺らぎをデザインに取り入れることで、ふらっと寄り道したくなる雰囲気を演出する。3階には、イタリアンベースの人気カフェレストラン「グッドスプーン(GOOD SPOON)」が兵庫県初出店となったほか、アップルパイ専門店の先駆け的存在「グラニースミス アップルパイ&コーヒー(GRANNY SMITH APPLE PIE&COFFEE)」も関西1号店を最大規模で出店する。
こうしたミレニアル世代を引き付けるための施策を行う一方で、主要なラグジュアリーブランドに長年の業界ルールを破って出店してもらうために苦労した面もあるという。例えば、シャンゼリゼ通り店にはケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」が入っているが、そのライバルであるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁する「フェンディ(FENDI)」や「ロエベ(LOEWE)」も出店している。また、「ルイ・ヴィトン」はシャンゼリゼ通りに旗艦店を構えている。ハウズCEOは、「当然だが、ブランドと戦うことが目的ではない。彼らの協力を得ながら、従来とは異なる百貨店を作りたかった。最初は多少の抵抗もあったが、シャンゼリゼ通り店のコンセプトをじっくりと話し合うことで、既存のオスマン通り店などと競合することはないと理解を得られた」と述べた。